本日、第25回卒園式を挙行いたしました。
東北関東大震災にて被災された方が多数いる中ではありますが、卒園式を挙行できたことを幸運に思っております。
卒園式の中で、年長児の保護者の方から子どもたちにいただいたメッセージをまとめて作成した“あなたへ”という詩を保護者の方に朗読していただきました。その詩を紹介したいと思います。
“あなたへ”
あなたが、お腹の中にいるとわかった日から、
ゆっくり動いて、お腹をなでて、大切にしていました。
元気に生まれてくるかと心配しました。
あなたが、お腹の中にいた時
お医者さんが写真をとってくれました。
もみじのような手を広げて、
「もうすぐ会えるね、お母さん」って、
言っているような気がしました。
「オギャー!!」と元気な産声を聞いたとき、
無事に産まれてきてくれたことが、なによりうれしかった。
始めて抱っこしたときは、愛しくてたまらなかった。
おっぱいをたくさん飲んで、
ごはんも、もりもり食べて、
いっぱい遊んで、
おおきく、おおきく 育ちました。
やさしい心も育ちました。
私のところに生まれてきてくれて ありがとう。
私たちの家族に生まれてきてくれて ありがとう。
また、滝澤佳奈子先生が家族の思い、保育者の思い…そんな思いをこめて“あなたへ”という曲を作ってくださいました。中野浩司さんのパーカッション、佐藤政巳さんのきれいな歌声が合わさり、しっとりとした歌を聞かせてくださいました。子どもたちを愛おしく思う気持ちがこめられた詩と歌のなかで、暖かい雰囲気の中での卒園式となりました。
卒園児の皆さん、ご家族の皆様、ご卒園おめでとうございます。
東北関東大震災にて被災された方に心よりお見舞い申し上げ、心身の健康をお祈りいたします。