9月に入っても暑いです。
子どもたちは泥んこ遊びに夢中です。
今日はどんな遊びをしているかな~・・・・・
「えー、なんでだ?おもしろい!」とボソッとつぶやく男の子がいました。
4歳児の男の子は、築山から流れる水のところに一人でしゃがみこみ、その先をじっと見つめています。

しばらく様子を見ていると、泥を集めて…

運んで…

そっと置く。

そして水や泥が流れていく様子を観察していました。

様子を見ていた私の姿に気づいた男の子は、「今ね、水止めようとしてるんだけど全然止まらないの!なんか全部流されちゃう!」と、教えてくれました。
その後も、泥を何度も運び、置き、流れを観察することを繰り返していました。
その様子を見ていた同じ4歳クラスの女の子。
「何してるの?」と声を掛けると、男の子は「実験してるんだよ!」と答えました。

そして同じように、「水がね、全然止まらないの!何回泥をおいても流されちゃうんだよ!」と説明し、やって見せました。すると、女の子も「〇〇もやりたい!」と一緒になって実験を始めました。
二人でたくさんの泥を集めて…

一緒に置く。

それでも水は止まりませんでした。


この日見られた水の流れを止めようとする試みは、まさに小さな探究の始まりでした。
水はどうして止まらないのか?泥はどこに流されるのか?
何度も試してみることで、子どもたちは自然の不思議や、目に見えない法則(物理現象)に出会っていくことを感じました。また、遊びながら、自分なりの仮説を立て、試し、失敗し、また試す——
こうした遊びの中に、子どもたちが学びと出会う瞬間があるのだと、改めて気づかされました。
4・5歳児担当