7月16日の園庭遊び

先週までタワーや駐輪場の屋根、小鳥ハウスなどに登ることが多く、泥んこの服を着ても汚れることなく園庭遊びを終えていた年長さん。

この日は園庭でセミの声が聞こえ始め本格的に夏が始まったこともあり、暑さからか水あそびをする子が多かったです。

 

そのなかで、足に泥を乗せ、ひんやり冷たさを面白がっていた男の子。

 

そこへ、「流していい?」と緑帽子の男の子が聞きました。「いいよー!」

うわぁ〜!

流れていく泥をみて、真ん中の男の子が急いで次の泥を右側の男の子の足にのせ始めました。

よし!いーよー!

たっぷり乗せたらまた緑帽子の男の子が流します。

声を掛け合って、乗せて、流して、を楽しんでいました。

しかし真ん中の男の子が、水をかけ終わらないうちにどんどん泥を足に乗せたことがきっかけで、だんだんと「泥を乗せる」役と、「水で泥を流す」役で競うようになりました。

「いそげー!」「負けないぞー!」と真ん中の男の子が言うと、それまでは足の周りの泥水をすくってゆっくりジョウロに水を入れていた左側の男の子が、なにか思い立ったようにその場を離れました。

「今のうちだ!!」真ん中の男の子も立ち上がってどんどん泥を乗せていきます。

ジョウロの男の子はどこに行ったかというと、水道へ。一気に水をためていこうという作戦だったようです。

 

しかし順番待ちをしたり、ジョウロに水を貯めるまで時間がかかったりでなかなか遊んでいたところに戻ることができませんでした。

その間に二人は「なんか寒くなってきたね」と顔を見合わせて、日向へ移動していました。

 

水を汲み終えた男の子が、二人の移動した先に戻ってきました。

その時はまた「かけるよー!」の一言。

そして「いいよー!」の返事があり

また先ほどの遊びが始まりました。


“なにあそび”というタイトルがある遊びではないのですが自分たちでルールを作り、一つの遊びが出来上がっていました。

 

また、ただ遊んでいるように見えても、ジョウロの男の子は自分がどんなに急いでいても水を汲んでいる小さいクラスの子を急かしたり、順番を抜かしたりすることなく待っていたり、一度遊びが中断したことがわかって、遊びの続きとはいえ再度水をかけていいか聞いていたりするところに年長組らしさを感じました。

 

5歳児担当