園庭に出てすぐ、そんな元気な声が聞こえてきました。
気になって一緒に見に行くと、そこには前日のどろんこ遊びでできた水たまりが乾き、ちょうどいい具合に固まって、
まるで本物のチョコレートのようになっていたのです。

その一声に誘われて、他の子どもたちも「え?なになに?」「見せて〜!」と集まってきました。
すると、みんなで表面の“ちょうどいいところ”を見つけて、そっと上手に集め始めます。

そして早速、チョコの泥を入れたボウルやたくさんのお皿を持って、にんじゃのおうちへ。

「シャカシャカシャカ……」と器用に混ぜる手つきは、まるで本物のパティシエのよう。

白い砂をお砂糖に見立て、真剣な表情で少しずつ加え、水も丁寧に調節しながらぐるぐる混ぜていきます。


すると、やわらかいチョコや、少し固めのチョコなど、いろんな“チョコレート”ができあがりました。
「いらっしゃいませ!何チョコにしますか?」
「バターのチョコと、イチゴチョコと、バナナチョコと、ブルーベリーチョコと、生チョコと、ミルクチョコと、コーヒーのチョコがあります!」
いつもよりたくさんできたチョコレートを使ってお店屋さんごっこをして楽しみました。
普段から楽しんでいるチョコづくりですが、水たまりが残してくれた“特製チョコ素材”のおかげで、いつもよりたっぷりのチョコができ、子どもたちの遊びはいつも以上に深まり、豊かに展開していきました。
4・5歳児担当