より、強い剣、より強い盾を考えてきた1カ月。

きっかけは7月のお誕生日のお友だちの“王さまになりたい”という願い事から。

誕生児のお友だちのために剣や、盾、冠や、マント、ベルトなどを作りプレゼントしました。

すると、自分の剣や盾も欲しくなった男の子たち。たくさん作り始めました。

剣や盾を作ると、今度は、どうしても戦いたい気持ちが出てきます。

こども達の思いを叶えてあげたいと思い、ルールを決めて、戦いごっこする。丁度、今年の夏は、オリンピックのフェンシングを見る機会があったので、フェンシングのイメージで遊びを進めていく事にしました。

ルールは、剣でたたいていところは盾とおしり、線からはみ出ない、おしりに剣でタッチした方が勝ちというルールです。

始めてみると、盾がすぐに壊れたり、剣がくにゃっと曲がったりして、決着がつく前に持っているものが壊れてしまいました。

どうしたら壊れないか工夫を重ねていました。

オリンピックでフェンシングを見た子が自分たちの戦いごっこがフェンシングのようだと言うことからフェンシング大会と呼ぶようになりました。剣を作り始めて1カ月。

みんなに応援してもらいたいという思いから、チケットを作り、観客席を作り、フェンシング大会を開催しました。何時で開催するか相談してチケットを配りました。

最初は新聞紙で作っていた剣。

この日子どもたちの握っていた剣は段ボールで作られた剣でした。

相手のお尻を狙って攻め、叩かれないように逃げ、真剣です。

オリンピックのように表彰式も行いました。メダルは女の子たちが作ってくれました。

勝った子も、負けた子も、とってもいい表情をしていました。1カ月考えに考えを重ねて作った自分の剣と盾を使って堂々と試合をして、負けてもお友だちを応援して、勝ったお友だちにおめでとうと言うことも出来、スポーツマンシップにのっとって行われているオリンピック選手たちの様でした。

5歳児担任